お久しぶりです。
完璧で究極のミスターEです。
今回はナレッジ君で開発部内で共有されていたSAPについてご説明したいと思います!
ナレッジ君へ共有して頂いたのは
ゴーストスイパー志望のCさんです!
以下、ナレッジ君で共有された内容
「SAP」は「SAP社」が製造する「ERP」製品のこと。ってSAPについて調べるとよく書いてますが
よくわからないですね。順を追って説明します。
1.ERPとは
「ERP (Enterprise Resource Planning) の略で企業資源計画とも言われる。企業全体を経営資源の有効活用の観点から統合的に管理し、経営の効率化を図るための手法・概念のこと」
これもよくわからないので、例を出します。
今では想像もつかないと思いますが、従来は会社内でも業務や部門ごとで違うシステムを使用していました。
業務効率化のために紙やオフラインで行っていた業務をシステム化し各部門の
業務効率化という観点で見た際には一定の成果を上げていました。
業務ごとに要件定義~リリースまで個別で行って運用していたイメージですね。
ただしOSや言語、DBなども全く違う、依頼しているベンダも違い業務ごとのシステム連携なども無いことが多かったのです。
しかし、企業全体で見ると非効率な側面が多く存在していました。
その最たる例が部門間の情報・データ共有です。
嘘のような本当の話で、調達システムで購入した物品の金額を「印刷して経理部門に手渡す―。」「USBメモリに入れて渡す―。」「メールで送付する―。」それらのデータを受け取った経理部門は「手入力で経理システムに打ち込みなおしたり」「独自の取り込みツールを作ったり」と、非効率な業務遂行を余儀なくされていました。
部門単独で完結する業務の方が珍しいため、結果として効率化されない業務が多分に存在していたということ。
部門内では最適化された業務を遂行している一方で、部門をまたがって業務を行う必要がある場合は完全に最適化しきれていませんでした。
そんな欠点を補うために考え出されたのが「ERP」という概念です。
「調達システムと経理システムを一緒にして、自動的に転記できるようにしよう!」「調達システムに在庫管理システムをくっつけで、いつでもを在庫量をみれるようにしよう!」というように、システムを統合することのメリットを強く意識して生み出されたのが「ERP」という概念なのです。
しつこいですが、ERPはあくまで概念です。
2.ERPパッケージとは
簡単に言うとERPの考え方を具現化したのが、ERPパッケージです。
企業全体のシステムを作るのは決して簡単ではありません。
1からERPを作るのは非常に難しいのが現実です。
会社全体の業務がどのように行われているのか?会社全体で保持するデータはどのような形で保持すれば良いのか?等簡単に答えを出せないような課題がたくさん存在するためです。
また、部門ごとではなく「全社一斉にシステム開発を開始する」というだけでも困難ですので、 自社独自のERP開発に費やす時間・費用は非常に膨大なものとなります。
その「難易度の高さ」に目をつけ、ビジネスの商機を見出した企業が今の「ERPベンダー」です。
「ERPシステムをパッケージ化(各企業に展開可能なソフトウェア・アプリケーションにすること)すればよいのではないか・・・?」
ERPをパッケージとして製造しておけば、いろんな企業が買ってくれるのではないか?
そうした流れの中で生み出されたERPのパッケージ製品が、SAP(by SAP社)であり、Oracle EBS(by Oracle社)なのです。
3.SAPとは
ここまで整理すれば
・「ERP」は概念
・「ERPパッケージ」はERPの概念をを具現化しようとベンダがパッケージ化した製品群
・「SAP」はSAP社が製造したERPパッケージ
ということが理解できたと思います。ERPが概念ですが、あまりにもSAP社が製造したERP製品が普及し評判も良いことからERP=SAPのような風潮になっているというのが私見です。
4.何がありがたいか
・業務部門ごとに違うシステムを使わないのでデータの受渡しが不要
・業務間でのデータの整合性を保つ
・オフラインで行っていた処理がシステム化・自動化される
製造業における基幹業務で例を見てみます。
AsIs
1.顧客からの注文を発注管理システムに入力する
↓
2.在庫管理システムにて在庫を調べて在庫があれば物流管理システムで商品と届け先を入力する
↓
3.在庫が無い場合は生産管理システムに生産したい商品を入力する
↓
4.在庫がなく生産もできないものは調達管理システムに外部から仕入れたい商品を入力する
↓
5.無事に物が届いたら、請求管理システムに売上情報を入力する
↓
6.月ごと顧客ごとの請求をまとめて請求する
ToBe
1の入力をトリガーにして2~6全てがシステムで自動処理されるイメージです(ちょっと誇張してるかもしれないですが)
大分ありがたいですね。
実際には会計系や人事系の業務もERP対象なので、例えば上記処理のあと資材の購買データや製品の売上データは
会計系のモジュールへ即座に連携されます。
もっと簡単な例え話をすると・・・
とある会社では
勤怠管理システムと給与管理を別々のシステムを使用しています。
入力した勤怠データから残業時間を抽出して手作業で給与管理システムに
反映して残業代を算出・振込しています。
こういう業務もERPの概念からすると一元管理するべきですね。
以下、後書き(本編とは関係ない雑談です!)
ブログ紹介するにあたってナレッジ君に共有して頂いた方を
“○○のミスターEさん”みたいに通り名を付けて紹介しようと思い
Cさんにご希望の通り名を聞いたところ
ゴーストスイパー志望のCさん
というカッコイイ通り名のご指名を頂いたので
今後Cさんを紹介する時は”ゴーストスイパー志望のCさん”
とご紹介したいと思います!